4区5区距離変更

 http://www.yomiuri.co.jp/hochi/sports/aug/o20050830_40.htm
さあ、正式発表されたからには色々書くぞ。
今回の変更は、「4区が短くなった」ってのはどうでも良くて、
「5区が長くなった」ということが主題で。

  • 4区

最近は各大学3区を重要視してるので、
何となく中途半端なイメージは持ち始めてた。
別に21.0Kmが18.5Kmになったからといって、出場選手がガラッと入れ替わることは無いだろう。現実的には、往路でNo.5の力を持つ選手が走る区間になるかな。

  • 5区

近年5区では、スペシャリストの早期育成って意味で、各大学が1年生を起用することが多かったが、さすがに今回の変更でこれは今後少なくなるだろう。
でも相変わらず、“実力”よりも“上りの適性”の強い選手が選ばれそうな気はするけどなぁ。

  • メリット

これによって、各大学の差(タイム差)がより出ると思う。
5区のランナー1人にかかる負担は増えるだろうが、
近年のシード争いでは10区の選手にかかる負担が大きすぎたので、
これの解消にはなるのではないか。*1
優勝争いという点では、4区5区が変わったからどうという影響はさほど無く、10人通じて強いチームが勝つだろうし。*2

  • デメリット

よって、復路の面白味というのが薄れる。
でも、これによって復路に1年や2年という未知の新戦力の起用も積極的に出来るかも。

  • 問題点

結局こういう変更って、箱根駅伝が、出場選手のレベル以上に人気がありすぎることが問題で。
今回の変更も、中継所を小田原市街地にすることで、観戦客を小田原の中心部に集めようという意味合いもあるようだし。

  • 世界レベルの選手の育成

この理由は後付けだろうw
確かに日本は、マラソンを2時間10分切って走る選手が多いのに、トラック10000mで27分台の選手が少ない国ではあるけど。
こんなことを、箱根駅伝という“関東ローカルの大会”に持ち込む必要は無い。
もし今の関東の大学生で、世界レベルの選手を育てたいなら、
W佐藤は駅伝には挑戦させず、トラックの10000mのレースに出続ければ、北京五輪代表くらいにはなれるんじゃないか??

  • マニア目線で

4区の藤田敦史、5区の今井正人の両区間記録が消えるのは勿体無い。
4区はともかくも、5区は今年の今井にさらに超人的な記録に期待するか??

  • 結局

「問題点」の項につながるんだよね。
元々、数年前の10区区間変更も反対だったし・・。

  • 笑い話

5区の距離を延ばしたのは、沢木啓祐順天堂大学総監督”の独断じゃないか?

*1:去年、一昨年辺りの神奈川大学がいい例だけど

*2:本当に強い大学ってのは、9区10区だけで3分差くらいはつけられるんだよ