M-1グランプリ2005

1日遅れで感想を。


オッサン同士がひしめき合ってる審査員席。
ゲストは一切不要。
ますだおかだ増田さんの意向が反映されたのか、漫才前に今日の出演者がスタジオに登場することが無かった。
持ち時間4分。4分30秒を超えると1秒につき1点減点。この「時間厳守」も増田さんは主張してたな。


決勝1回戦

最初ビクビクしたけど、「真ん中の足」あたりからつかんで、後半の畳み込みは凄い。
去年のような失敗(タイムオーバー)は無かった。

  • アジアン「早口言葉」

キャッチフレーズが、前日の番組では「平成のいくよくるよ」だったのに「肉と骨のハーモニー」に変わってた。
馬場園さんの妙な沈黙が気持ち悪い。
ラサールさんのコメントが的確。きっと馬場園さんの体調不良と関係があるんだろうけど。


敗者復活決定。
千鳥。
妥当。納得。

なんか山里さんのツッコミが不自然な感じ。
パジャマでオジャマは2002年ダイノジ一世風靡セピアの下りを・・・。
こういう、ラサールさん曰く「ネタが並列的」なのって、M-1では一番評価低いよね。*1

こんなテンポ速いコンビだったっけ。
徳井さんの暴走加減が最高。

吉田さん理不尽な逆ギレ。
「漫才は口げんか」という関西大御所の声が聞こえてきそう。
ネタが面白かったのはもちろんだけど、事前VTRで2人のキャラが簡単に分かったことも大きいと思う。

このネタでよかったのかなぁと。
よかったんだけど、このM-1のことだけを考えてて、おかしな方向になってないかなと*2
「10年間」をぶつけて勝負するなら、「別れ」とか「星占い」でもよかったと思うんだけど。
2000年にM-1があったら・・というよりも、ここはオンバトの第3回チャンピオン大会で優勝させたかった。

僕はネタ選択はこれでよかったと思うけど。
山本さんのツッコミはさすがにこの中に入ったら劣るだろうなぁとは思ってたけど、関さんも・・・。
点数発表は「人為的ミス」ね。

  • 麒麟「9回裏2アウト満塁」

「静と動」か「陰と陽」か。今回全体的に「動」の部分が会場ウケよかったので、その分「静」のオチがバチーンと決まった。
会場が暖まった中でネタが出来た自分たちのクジ運と、動の部分の会場ウケをよくしてくれたブラックマヨネーズの影響大きい。

敗者復活の感動を返せ(笑)。
あの会場で一気に空気を変えた「さっきの倍アホ」をなんで言わなかったんだろ。星流と太松のくだりで使ったんだけど。


敗者復活に関して、最終決戦まで進んだ2003,2004と今年の違いは、会場の違いも多少はあるんじゃないかと。
去年までは、敗者復活会場が決勝スタジオのすぐ横だったけど、今年は移動距離もあるし、その間に中継も入ったし。
特に今年はストレートインした8組が漫才までスタジオに出てこなかったのに対して、千鳥は漫才前に映る・喋る機会が多かったし。


最終決戦

  • 麒麟「ファッションショー」

この2人、いつからこういう感じになったんだろう。
これまでは、完成されてる漫才を舞台で披露するという印象があったのに。
「喧嘩」が一番勢い持っていくんだもんなぁ。
2本ともネタのタイプが似てたのは、こういう形を押していくという意味で、僕は気にしない。

  • 笑い飯「ハッピーバースデーの歌」

正直な話すると、M-1笑い飯ってあんまり好きじゃなかったんだよねぇ。
こういう形の漫才に優勝して欲しくないという気持ちがホンの少しだけ*3
2003年にもそれを感じたけど、あの年は最初っからフットボールアワーという空気があったので、準優勝どまり。
今年もマリリンモンローの部分では、笑い飯が優勝してしまいそうという空気を感じたけど、今年は優勝して欲しいと思った。

1回戦も決戦も、大阪ローカルネタで会場の空気をつかんだ気が。
お客さんって、大阪組が多かったのかな。
ここも2本とも同じタイプのネタ。


審査員投票。
ブラックマヨネーズ4票、笑い飯3票でブラマヨ優勝!!!
途中、笑い飯が勝ったかと思ったけど。
2001年を除いて、最終決戦で松本さんが優勝コンビに投票したのって初。


結果的に、今年はブラックマヨネーズが突き抜けすぎてた。
笑い飯に勝たせてあげたかった気持ちもあるけど・・。今にして思えば、予選の登場順が大きかったかなとも。

*1:2002,2003のアメリカザリガニが絶好例

*2:裏返しで「今日の出来」なら高得点なんだけど

*3:そう思わせる、憎らしいほどの面白さがあるという意味