10000m記録挑戦競技会兼国立ロングディスタンス

@国立競技場


実業団の全6レースと、学生の第13組だけ見て来た。
実業団の、アナウンス兼叱咤激励兼独り言担当のオッサンが邪魔だと思いつつも、3組くらい聞いてれば慣れてきたw


全体的に期待したほどのタイムでは無かったけど、これにはカラクリが。
全組共通で、入りのタイムが速め*1。そのため、一度集団から離れた選手は巻き返すことが出来ずに、ズルズル落ちて行くだけ。
後、ビミョーに風も強かった感じ。*2

  • 10000m17組

ムワンギ/JALがペースメーカー。2番手にピッタリ鎧坂/明治。
5000mを14分32秒という、設定より遅いタイムで通過すると、鎧坂がペースアップ。*3
後は鎧坂のワンマンショー。14分32秒から、17分25秒-20分17秒-23分09秒-26分02秒で、ゴールは28分49秒。
去年の5000m高校ランク1位がこの人だったことを久々に思い出させる快走。

  • 10000m16組

シェケイ/日立電線とムワニキ/コニカミノルタの2人がペースメーカー。1000mずつ交互に引っ張るという、やや特殊な形。
3000mまでは末松/駒澤大がピッタリつけてたけど、後半失速。
その後、黒崎/コニカミノルタがついたりしてたが、6000m手前からは塩川/SUBARU
7000m手前では、塩川が単独トップという形も。この時点で2番手集団は、仙頭/佐川急便、阿宗/愛三工業、仲野/愛三工業、駒野/JR東日本の4人。
そこから、仙頭が遅れたり、塩川が吸収されたり、集団の後ろにいる米田/コニカが不気味だったり。
ラストのスプリント合戦は仲野、阿宗の順で、愛三工業1位2位。
この組、5000m通過が14分21秒だったのに、1着フィニッシュが28分57秒。後半こんなにタイムが落ちた理由の1つは、1000m〜2000mを2分50秒で行ったからかもしれない。

  • 10000m15組

アセファ/SUBARUがペースメーク。
5000m14分18秒で通過した頃、先頭集団は6人。直後、篠浦/エスビー食品が離れると、6000m手前で、ここまでピッタリ2番手につけてた森/日体大も脱落。
8000mでペースメーカーがいなくなると、高橋/トヨタ自動車、鈴木/富士通、長谷川/JR東日本、圓井/マツダの隊列。
9000m手前で圓井が脱落し、最後は3人のスプリント。制したのは鈴木。

  • 10000m14組

実力最上位の組。
ツォー/トヨタ自動車がペースメーカーだが、ムクレ/トヨタ自動車とディク/日立電線がその前を走る形。
日本人1番手には前田/九電工。2000mを過ぎると中盤にいた岩井/旭化成が上がってきて、日本人先頭へ。この頃、佐藤悠/東海の調子がとても良さそうに見えた。そして伊達/中国電力は佐藤悠の後ろにピッタリつく走り。
しかし、4000mを通過したあたりで、伊達が先頭集団から脱落。この時点で先頭集団の日本人は、岩井・前田・佐藤悠に。
さらに、5000mを14分06秒で通過すると、佐藤悠も脱落。そして、この頃最後尾を走っていたのは松岡佑/大塚製薬という衝撃。
前田と岩井の2人の勝負がついたのは6500m頃だっただろうか*4。岩井が脱落して、勝負あり。
最後の数周、前田は69秒ペース。岩井は71秒ペース。佐藤悠も71秒ペース。一時は佐藤に追いつきそうな勢いのあった高橋/大阪ガスと太田/コニカミノルタも72秒ペースに陥り追いつけず。
後半はそれほど順位変動の無いレース。
日本人で29分切ったのって2人だけだったんだよね。
最初の5000mが14分06秒だったので、ベルリンB標準の28分12秒を狙うには悪くないペース何だろうけど、今日のコンディションのせいだろうか・・。

  • 10000m18組

2週連続、29分00秒ペースで引っ張るジェンガ/ヤクルトを見ることにw
しかし今日のメンバーは先週のメンバーほど忍耐力がなく。5000m通過の14分31秒について来られたのは、関戸/順大だけ。4000mまでは中山/早稲田がジェンガにピッタリついてたんだけどねぇ。
その関戸も、それ以降2分59秒-2分58秒-3分00秒-2分57秒なので・・。
ラスト、ジェンガが関戸に1着を譲ったのに、関戸が遠慮してジェンガに譲り返そうとする場面もw

  • 10000m19組

略w
佐藤秀和・・・。

  • 10000m13組

大西智也/東洋大は決してペースメーカでは無かったのに、他の人が完全に大西智をペースメーカーに仕立ててた。
そして、5000m通過14分33秒という、絶妙の29分00秒ペースを作る大西智w
しかしここからペースアップし、7000mを20分21秒で通過する頃には、大西の独走。後ろは、大津/東洋と筱嵜/日体大*5。その後ろに、長谷川・福山の上武勢と、河野/東海大
大西は最後の1000mを2分44秒でカバーし、自己ベスト。・・というか、これまでの大西智の自己ベストがイメージより悪かった。
この組のプチサプライズは河野/東海大なんだけどね。ここ数年、ほとんどいい話を聞かなかったのに。


この後も見たかったけど、さすがに7組も見ると集中力切れて来たので、退散。
普段“日体大慣れ”してるせいか、ビミョーに消化不良。
ハマった時はとんでもないタイムが出るんだろうけど、今年はハマらなかった感じ。

*1:設定されてた5000mの通過タイムも速いけど、そのタイムに対しての1000m通過がさらに速かった

*2:ホームストレートが向かい風

*3:8000mまで引っ張る予定だったムワンギはここでレース終了

*4:6800mではもう4秒差が付いていたので

*5:この日体大の選手は初耳だぞ