実業団学生対校

@小田原・城山陸上競技


この競技場には初めて行ったけど、競技場に向かうまでのあの坂道と地獄の階段は何??
小田原駅から歩いて行くもんじゃないな。
帰りは違う道を通ったけど、これもかなりの坂道。登ると思うと、大変だ・・。
次回からは、行きはタクシーかなw


競技場は、メインスタンド以外の、グラウンドまでの近さにビックリ。
棒高跳を目の前で見ようかとも思ったけど、どうしても悲しい性、いつも通りメインスタンドのゴール前に陣取ってしまうw
砂場がインフィールドにあるので、スタンドのすぐ目の前がトラック。
観戦にはいい競技場。


以下、印象に残った競技のみ羅列。
そこら中で日本トップクラスのパフォーマンスが行われているので、「1つも見逃したくない」。それが仇となって、見逃した部分も多数w
歴史と伝統ある大会にしては、結構、大会新記録も誕生した。


念のため説明しておくと、各種目の出場者は学生3名と実業団3名*1
それを踏まえて。

  • 男子100m

ゴール直前、学生3人が横並びでフィニッシュ。
後藤乃毅/慶應が10秒42で1位。以下、10秒44で木村慎太郎/早稲田、10秒45で齋藤仁志/筑波。
慶應の選手がこの種目で優勝するのは初めて。

  • 男子110mH

田野中輔/富士通が優勝だけど、優勝タイムの13秒70って、大会記録まで0秒01なんだ。

  • 男子400mH

吉田和晃/順天堂が優勝。優勝タイムは49秒68で、全カレに続く49秒台。これも大会史上2番目の記録だ。

5m40の大会タイ記録を荻田大樹/関学大が1回でクリア。そして勢いそのままに、5m50に大会新記録も3回目でクリアして優勝。
笹瀬弘樹/早稲田も5m40をクリアし、従来の大会タイ記録。

志鎌秀昭/阿見ACのペースで試合が進む。1回目に7m55を跳んでトップに立つと、3回目に追風参考ながら7m74。
しかし6回目に佐伯一仲/エスケーが7m89の大ジャンプ。
追い詰められた志鎌、ラストは観客に手拍子を求める中、これも大ジャンプ。記録は7m88。
僅か1cm及ばず、佐伯が優勝。

畑山茂雄/ゼンリンが格の違いを見せつける展開。53m、54m、55mと記録を伸ばし、前半の試技終了。
後半巻き返したのは、前半3回が全てファールだった藤原潤/八千代工業。5回目に52m56で2位浮上。
しかし畑山のハイライトはその直後の5投目。57m41の大投擲で、大会記録*2を30年ぶりに更新。
藤原は6投目で53m56に伸ばすも2位。
今年の日本選手権を制した小林志郎/新潟日報社は精彩を欠き、6投目の49m58で3位がやっと。

山田啓太/筑波大が1投目に72m47。この記録が前半トップで折り返し。
後半になると、前半3位だった村上幸史/スズキの巻き返し開始。4投目に73m29でトップに立つと、5投目に74m41でとどめ。
山田は6投目に73m60を投げるも、一歩及ばず。
村上はこの大会、7年ぶりの優勝。もちろん、競技が実施されなかったり、実施されても本人が出てなかったりだろうけど。

  • 女子100m

渡辺真弓/ナチュリルが中盤から抜け出し、11秒77で2年ぶりの優勝。
2位栗本佳世子/ナチュリル、3位熊谷史子/M&Kで、実業団&チーム川本1,2,3。

  • 女子800m

スタート直後から、学生3人と実業団2人の間に大きな差が。この大会で、ここまで「学生>実業団」という力関係が出る種目は珍しい*3
で、レースは陣内綾子/佐賀大がスタート直後から引っ張り、頑張ってついてきた選手も400m過ぎから徐々に徐々に離れて行く*4という、いつものパターンで陣内優勝。

  • 女子100mH

石野真美/長谷川体育施設が13秒22で優勝。この大会5連覇。
2位に城下麗奈/青山学院大学。13秒60のタイムは評価が微妙だw

  • 女子400mH

この種目、この大会では過去4回行われていて、久保倉里美が4連覇中だったけど、今回は不参加。
そんなレースは田子雅/中央大が58秒10で優勝。

福本幸/吹田一中教の独り舞台。
大会新記録の1m88を樹立し、1997年,2006年に続く、3回目の優勝。

実は今日最初の種目はこれ。
そして吉田文代/成田空港が1回目で13m44の大ジャンプ。追風参考ながらも、従来の大会記録を大幅に上回るもの。
その吉田は2回目も13m35。今度は公認の大会新記録樹立。
吉田のワンマンショーかと思いきや、後半になって追い上げてきたのが佐藤友香/青森総合SC。
4回目に追風参考ながら13m32を跳ぶと、6回目は公認で13m37。
吉田には及ばなかったものの、後半盛り上げた。
で、この場合*5、来年からの「大会記録」はどうなるのでしょう??

意外と楽しみにしてたのに、途中経過が一切分からなかった。
せめて記録表示板だけでも用意しててくれれば・・。

武川美香/スズキが1投目の53m86で優勝。
佐藤若菜/仙台大が6投目の52m79で2位。
個人的な話で。男子円盤投と女子ハンマー投に共通したことだけど、50mを超えると砂場種目のテントと重なって落下地点が分からないというポジションで観戦してしまったため、楽しみが半減された感じ。

後藤-木村-齋藤-大島の学生と、横尾-仁井-伊藤-佐藤の実業団。
学生が先行するも、実業団のアンカー佐藤がピタッと後ろにつき、最後の直線でかわして優勝。
1分51秒47。

清水-和田-池田-田子の学生と、熊谷-渡辺-栗本-齋の実業団。
実業団が大きくリードして4走へ。
田子が200m過ぎに追いつくも、コーナーでは前に出ることが出来ず、直線に入ると齋が突き放し、実業団優勝。
2分10秒28。


「印象に残った競技のみ」と言いながら、8割以上書いてるな。
それだけ、この大会って好きな大会。
来年からもシニアのトラック&フィールドの見納めはこの大会で。


閉会式を前に帰って来たので、総合結果は知らないけど、どうせ実業団の優勝でしょ??


どうでもいいけど、なんで今回福島大学は完全不参加だったんでしょう??
ジュニア・ユースの方に出てるとか、来週のリレーに向けて今週は休養とか、事情はいくらでもありそうだけど・・。
かと言ってTEAM川本が完全不参加かと言えば、ナチュリルとか熊谷は出てるわけだし*6。熊谷なんて、100m・100mH・リレーと3種目に出てるからね。影のMVPだよw

*1:基本的には全カレと全実の上位者。上位選手が出場辞退したり、上位選手と同じ大学の選手が代わりに出てる場合もあるけど

*2:川崎清貴:57m36(1978年)

*3:逆なら頻繁にあるけど

*4:決して陣内がペースを上げているわけではなく、後ろが落ちて行く

*5:吉田は追参で13m44,公認で13m35。佐藤は公認で13m37

*6:久保倉とか丹野はいなかったけど