第6回トワイライトゲームス

強風どころか「突風」が吹き荒れる織田フィールド。
こんな環境では記録の期待は無理かなぁと思ったら、いきなりトラックの第1レースから大会新記録という思わぬ誤算。その後も、大会新記録とか自己新記録が続出。
風が、向正面からホーム側に向かって吹き荒れるという、コースに対して平行に吹いたわけではないから、良かったのかな。


以下、適当に。
全記録はそのうち関東学連のサイトに載ると思うので、ある程度は略。


毎年のことだけど、ゴール前に陣取るので、100mスタート地点は見れず。100m競走のうち見れるのは30mくらい。
フィールド種目も、砂場種目はそれなりに見てたけど、あとは適当。


今回、解説に野口さん。
「野口さん」としか言わなかったけど、たぶん、陸マガとかで記録集計やってる人だと思う。
この人の解説が「記録マニア」としては結構ツボ。
直近のその選手の記録とか、今季日本ランク○位だけでなく、「7月26日の日本人選手最高記録」とか「この競技場での最高記録」なんて説明もあったりして。

  • 男子100m

塚原直貴が3連覇。
2年前、塚原が10秒15で走った時、たしかに織田フィールドは大歓声に包まれた。が、今年、10秒17で走り切った先には、歓声ではなく、ため息。この2年間で状況が大きく変わった象徴的な出来事だったなぁ。塚原も「このタイムでは残ってくれたお客さんに申し訳ない」的なこと言ってた。*1

  • 男子400m

金丸祐三DNS。それもあり、2組に分かれる予定が1組に。
優勝した小西志郎/早稲田は、本来ならレベルの低い第1組に出走予定だった選手。
そんな、出走メンバー中で自己ベストも一番悪かった選手が、47秒29の自己ベストで優勝。
優勝インタビュー*2では、「早稲田は100mが強いけど、400mも頑張る」的なコメント。

  • 男子800m

1組では勝俣/法政の逃げを冷静にとらえた、奈良大学の選手が優勝。今大会唯一かな、個人的に知らない選手が勝った。
2組。服部/東海の大逃げも550mくらいでつかまり、ラスト200で中野/大塚製薬がスパート。しかし最後の直線で去年の高校チャンプ岡/順天堂が逆転し1着。1分50秒38は自己ベストらしいコメント欄にて指摘いただきました。

  • 男子1500m

上野裕一郎の圧勝が予想されたけど……。
スタートから飛び出したのは大西/NTN。上野は単独2番手。
800mで吸収し集団になるも、まだ上野は前に出ず、大石/中央が引っ張る展開。*3
ラスト300で上野が第1のロケット発射。大西が反応するも、ラスト200で2段目のロケットを発射すると、勝負あり。ラスト150くらいは、観客に手を振りながらフィニッシュ。
ラスト遊びすぎたせいで、自信が持つ大会記録には1秒03届かず。
優勝インタビューは、「ホクレンDCで3000m走って以降体調を崩して今週全く練習していない」とか「世界はラスト勝負なので今日はそこだけに賭けた」とかそんな話。まぁ上野のインタビューに群がる報道陣が凄かったわww

  • 男子110mH

大橋/ミズノとモーゼス/国武大の一騎打ちは、大橋に軍配。
そう言えば、飯田/早稲田が全く目立たなかったなぁ。

  • 男子400mH

1組で武田/日本陸送が50秒26。プログラム上の自己ベストは50秒46なので自己ベストかと思ったら、「2週前に50秒01で走ってる」と野口さん。学生個人優勝の佐々木/東北福祉が2着。
2組。對馬/アスレティクスジャパンが飛ばす中、今関/順天堂が逆転し、優勝。初の50秒切りとなる、49秒84。自己ベストとともに、スタジアムレコードらしい。*4

  • 男子4×100mR

この競技場は、リレー種目の観戦には本当に不向きだw
最後の最後、順天堂・中央・早稲田の三つ巴を制したのは、順天堂。39秒77の大会新。上記3校が40秒切り。早稲田は3着だけど、どんなオーダーだったんだろ。
今日のタイムテーブル的に、男子のトラック種目は最初から順に、400mH・4×100mR・800m。ここまで全部順天堂(OB含む)が制してたんだよねぇ。

学生個人で東海大の上位4位独占を見たが、この大会は社会人がワンツースリー。まぁそのうち2人は東海大OBですがw
しかし、高張が全く目立たなかったが……。自分のメモでも、2m08を1回失敗した記録があるだけ。

猿山/モンテローザが1回目で7m78の大会新を跳び、優勝。
2年前は品田とのデッドヒートに敗れて2着だったんだよねぇ。
自己ベストが7m42だった小川/関西大が、7m66を跳んだのがサプライズかな。

山田壮太郎DNSだったんだろうか。
大橋/チームミズノが2連覇も、あんまり見てない……。

村上幸史/スズキの圧勝が予想されたけど、前半は70mにも届かず。70m越えを2本そろえた種本/STCが1位で前半終了。
3投目に村上が72m38で逆転すると、逃げ切り優勝。
場内インタビューでは何も言わなかったけど、その後の囲み取材では、低記録に終わった理由を何か言ったのかな。

  • 女子100m

高橋萌木子DNS。1組は林が11秒91。2組は石川が11秒79の大会新で、中央大学が2組とも制覇。
去年、11秒82の大会新で勝った和田がMVP獲ったけど、今年11秒79で勝った石川の印象が薄かったのは、やっぱりそれだけレベル高かったんだよなぁ。

  • 女子400m

従来の大会記録は堀江真由の55秒06。
1組で桑原/早稲田がそれを大きく上回る54秒49。*5
しかし2組で従来の大会記録保持者、堀江が54秒02ですぐさま奪い返した。

  • 女子800m

岸川/STCIが序盤から逃げる展開。最初の400mは60秒5。
後半、野村/中央大が差を詰めるも、逆転までは行かず、2分05秒66の大会新記録で優勝。

  • 女子1500m

上田/鹿屋体大が逃げる展開。マイナ/日大が単独2番手から、800m手前で追いつき、900mで逆転すると、勝負あり。
後続を5秒以上突き放し、4分24秒45の自己ベスト&大会新で優勝。

  • 女子4×100mR

平成国際DNS
となると、中央の独壇場になるのは仕方ない。
1走は早稲田が柴村でリードを奪ったけど、それ以降は中央のペース。
高橋萌木子率いる平成国際が去年出した45秒85を上回る、45秒77の大会新で優勝。

  • 女子100mH

石野真美が……4連覇かな。
6月くらいは石野とまともに勝負できる城下麗奈も、この大会では去年今年と全く歯が立たない状態。

  • 女子400mH

津留加奈DNSで、序盤の目標を失った(?)田子雅/中央。
それでも、58秒21の大会新記録で優勝。従来の大会記録は青木沙弥佳が持ってた58秒85だけど、今年、2位の宮原/筑波もこの記録を上回ったんだよなぁ。

中野真美が3m90の大会新で優勝。
3m80は3回目でクリアしたのに、3m90は一発だったような。

前田和香DNS。大坂阿玖里も学生個人で見せたような力強さが全く感じられず、12m14止まり。
となると、吉田文代/成田空港の独壇場。1回目に追風参考ながら13m越えを果たすと、2回目は公認で13m22の大会新&競技場新&7月26日日本人最高。

中野美沙/茨城茗友の圧勝かな。3投目に50mを超えると、4投目に52m36でとどめ。
吉田恵美可/大和ガスが4投目に50mを超えるも、時すでに遅し。


MVPは、男子は400mHの今関雄太。女子は800mの岸川朱里。
男子は猿山も候補だと思ったけど、大会新記録&自己新記録というのがMVPへの最短ルートとなるので、まぁ分かるか。
女子は吉田と思ってたけど、MVP発表の直前になっても客席で関係者にあいさつしてたので、違うかと。大会新はたくさん出たけど、大会新&自己新を満たすのがマイナだけでは、まぁ日本人が選ばれるかw


初期のような9月開催ではなく、世界大会を直前に控えた7月末のほうが、好記録が出る印象。
来年は世界大会が無いので、どうなるか分かりませんが。
それと、これも毎年書いてるけど、毎年確実に観客が減ってると思う……。

*1:男子100mはトラック最終種目だったので

*2:この大会は優勝インタビューがある

*3:この頃、一瞬、上野は大石が標準記録を切るためのアシスト役かもと思った

*4:為末大が持ってた7月26日の日本人最高記録には届かなかった様子

*5:54秒36の記録を持つ桑原がこれくらいのタイムを出すことには驚かないけど、むしろこの人のシーズンベストが57秒13だったことに驚いた