今日まで勘違いしてた話

セブンイレブン本部が、加盟店のロスチャージの15%を負担するという話。


何のことかサッパリ分からなかったら、まずは↓

セブンイレブン加盟店が本部へ払うロイヤリティーは、毎月の「粗利」から算出される。
「粗利」というと「売上高−売上原価」が普通だけど、セブンイレブンの場合*1は「売上高−(売上原価−ロスチャージ)」で計算される。
当然、ここで売上原価から外されたロスチャージは営業費に回されるわけで。これは、本部への支払いも増えて営業費も増えるという、加盟店が二重の損をするシステム。


で、裁判所から度重なる命令を受けた本部がようやく重い腰を上げて。


僕の勘違いというのは、この「15%」が売上原価に組み込まれると思ってたこと。
これまでの話の流れからしても、「本部が負担することによって加盟店のロイヤリティーを軽減しますよ」って話だと思ってた。
結論から言うと、この15%部分は、営業費からマイナスされてる。*2
要するに、加盟店が本部へ支払うロイヤリティーは1円たりとも変わってない。ということ。


営業費から控除されるので、多少、各店舗の利益が上乗せされるという効果はありますが……。
実際に現金が動くわけでもないので*3、加盟店にどれだけ旨みがある制度なのか。
逆に本部は、実際に受け取る現金*4は全く変わらないわけだし。財務諸表の中で損失が増えるだけで、支出も増えないし。


……こんな勘違いをしてた自分は少数派だろうか。
結局、加盟店の利益が増えて、その分、本部の費用が増えるんだから細かいことはいいじゃん。って感じだろうか。
利益とか費用は増えたり減ったりしてるけど、現金の動きはこれまでと全く変わってないのよ。

*1:コンビニ業界全般??

*2:セブンイレブンの各加盟店には、毎月本部から財務諸表が送られてくる

*3:この辺の制度を説明すると「オープンアカウントシステム」とかも関わってきて長くなりそうなので、辞め

*4:=ロイヤリティー